日本伝統文化

日本伝統文化
日本の伝統文化を写真で解説します

建築様式 茅葺

白川郷・五箇山の合掌造り集落茅葺(かやぶき)とは、植物を材料にして葺く日本家屋の屋根の構造の一つである。茅葺き屋根、茅葺屋根ともいう。稲藁や麦藁を中心に使って葺く地域では藁葺(わらぶき)という場合もある。

材料
茅という植物はない。茅とは、アシ、ススキ、チガヤなどの長い繊維の葉や茎を持つ植物の総称である。

歴史
太平洋戦争以前では、日本各地で一般的に観られた屋根であるが、戦後、農村の人口が変化し共同作業として行う葺き替えが実施できなくなったこと、規制等により新たに建造することが簡便ではないこと。
また、スギなどの木材価格が一時的に高騰し茅場が人工林化したことなどから急激に姿を消した。現在でも、ごく希に農村で見かけることもあるが、葺き替えができずにトタン屋根をかぶせたものなどがほとんどであり、屋外博物館や商業施設以外で自然形態のまま存在するものは珍しい。

海外では(西ヨーロッパ、ドイツ・デンマーク・オランダ等)、一般民家等は少なくなってはいるが富裕層では裕福の象徴的な意味もあり、新築で建てるなど比較的数が多く、日本の職人も研修などで訪れたりもする。

葺き替え
場所や使用状態にもよるが30年ごとに葺き替えを行うことが多いようである。ただし、昔の建物は囲炉裏による薫蒸作用により防虫効果が働いていたこともあり、そのような効果が見込まれない博物館や商業施設では、茅葺の劣化が著しく進行する場合もある。

材料の確保については、元来は村落周辺に茅場と呼ばれるススキ草原があった。これは、家畜の餌などとして定期的に刈り入れを行うことで、遷移の進行を止めてススキ草原を維持していたものである。しかし、第二次大戦以降の生活の変化によって利用されなくなったことから、ほとんどが失われた。しかし、その後の減反や離農により茅場と化している場所も増えていることから、以前よりは苦労しなくなっているという。職人の確保も、若手を育成している建築会社が出現するなど、減少に歯止めが掛かろうとしている。

茅の屋根の縁は見た目を美しくするため切りそろえる場合が多いが、切りそろえないほうが水はけはいい、とも言われている。

茅葺の建物が集中してある場所
白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県)― 世界遺産(文化遺産)
大内宿(福島県南会津郡下郷町)
かやぶきの里・北村(京都府南丹市美山町)
江戸東京たてもの園(東京都小金井市)
日本民家園(神奈川県川崎市)
三州足助屋敷(愛知県豊田市足助町)

茅葺の施設
吉村医院(愛知県岡崎市)

関連項目
合掌造り
苫屋

外部リンク
茅葺屋ホームページ
茅葺民家の美




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